ここで差がつく!通貨の特徴を把握するFX

米ドルは基軸通貨といわれますが、基軸通貨とはどういう意味?

世界の通貨別取引高では、米ドルとユーロが圧倒的なシェアを占めます。米ドルが基軸通貨、ユーロが第二の基軸通貨といわれる所以です。この基軸通貨という単語はよく目にしますが、実は米ドルを基軸通貨と定める法はなく、その定義も明確ではありません。

 

そもそも通貨には、@支払い手段、A計算単位、B価値貯蔵手段の3つの機能があります。
物々交換しかなかった時代に比べると、通貨ができたことによって、財・サービスなどの交換が飛躍的に便利になりました。

 

たとえば、物々交換では馬を持っていて米が欲しい人と、米を持っていて馬が欲しい人がうまく出会わないと交換は成立しませんでした。しかし、通貨ができたことによって、馬を持っている人はまず馬を売って通貨を獲得し、獲得した通貨で米を売っている人のところへ行けばよくなったのです。

 

これは通貨が@の支払い手段と、それぞれの財・サービスの価値を測る共通の尺度となるAの計算単位の機能を持っているから可能となるのです。

 

また馬や米だと持っている資産が死んでしまったり腐ってしまったりしますが、馬や米を通貨に交換しておくと、それらが持っている現在の資産価値を将来に持ち越すことができます。

 

これを通貨のB価値貯蔵手段の機能といいます。

 

これら3つの機能を持つ通貨で、国を越える取引などにも利用できるものを国際通貨と呼びます。国際通貨であるには、その他にも通貨価値が安定していることや、当該国で十分にその通貨が流通しているといった条件が必要になります。

 

戦後から1971年まで、国際通貨の中で唯一米ドルだけが金との交換が認められ、金によって米ドルの価値が保証されていました。当時1オンス=35ドルと定められ、米ドル以外の通貨はドルとの交換比率を固定されていました。これを「固定相場制」と呼びます。そして1973年に変動相場制へと先進国を中心に移行し、現在に至ります。今でも変動相場制を採用する国は、世界的に見ると少数派で、大半の国が管理変動相場制、固定相場制、カレンシー・ボード制などを採用しています。

 

唯一金との交換が認められていたような特異性を、いまや米ドルは持たなくなりましたが、米ドルは国際通貨の中でも他の通貨とは比べ物にならないくらい中心的な存在です。ただし中心的な存在ではあるものの、IMF(国際通貨基金)、WordBank(世界銀行)、BIS(国際決済銀行)といった世界の公的機関も、米ドルを管理するFRB(連邦準備銀行)も米ドルを基軸通貨(キー・カレンシー)と定めているわけではありません。

 

基軸通貨の定義を見渡すと、以下に集約されるようです。

  • 基準通貨:各国通貨の価値の基準となっている
  • 決済通貨:国際取引に広く利用されている
  • 準備通貨:外貨準備として多く保有されている

この他にも、資本の供給国であること、経済規模が大きいこと、強力な軍事力を保有することなどを挙げている場合もあります。

 

実は米ドルが基軸通貨と定められる法も定義もない

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